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美容師を効果的に採用するポイント!人手不足解消の鍵とは

2023年11月1日
  • コラム

美容業界全体で課題となっている美容師の人材不足ですが、その美容師を効果的に採用するためには、どのようなポイントに注意すればいいのでしょうか。

今回は、美容師が不足している理由を解説しながら、美容師を効果的に採用するのに有効な募集媒体や採用のポイントなどをご紹介します。

美容師が不足している理由

最初に、美容師が不足している理由として一般的に考えられるものをご説明します。

ハードな労働環境

まず、美容師に関わらず、労働基準法(厚生労働省HP)では、以下のように労働時間や休日などのルールが取り決められています。

  • 使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
  • 使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
  • 使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。

引用:厚生労働省「労働時間・休日に関する主な制度」

上記より、基本的には美容師もその他の職業と同じ労働基準法内の労働時間ですが、美容師は、

  • お客様一人当たりの施術時間が長い
  • カットやカラー、パーマなどの施術は基本的には立ち仕事である
  • お客様の予約によって美容師のスケジュールが決まり、まとまった休憩が確保しにくい

などにより、労働時間が不規則で長時間続けての労働になる傾向があり、そのハードな環境から、離職する美容師も少なくないと言われています。

キャリア形成に時間がかかる

美容師になるには、厚生労働省が指定する専修学校で知識や技術を修め、国家試験に合格する必要があります。

そして、美容師免許を取得してからがキャリアのスタートであり、お客様への技術の提供だけではなく、コミュニケーション力や提案力などを活かして、お客様の悩みや課題を解決する力が求められます。

それらの力は、長い年月をかけたキャリアを通して培われる力であるため、数年間サロンで勤める必要があります。

そのため、そのキャリア形成過程で、経済的な問題や人間関係などで離職する美容師(または美容師を目指すアシスタント)が多いことから、これも美容師が不足している一つの理由としてあげられます。

労働と報酬のバランスが確保しづらい

理容・美容師の平均給与/月は約26.7万円(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」)で、一般労働者の平均給与/月が36.9万円(国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」)であることから、両者を比べると、理容・美容師の給与はやや安いことが分かります。

また、昨今の多様な顧客ニーズに応じるためにも、営業時間外などで技術向上のための練習や研修会参加、情報収集などを積極的に行う必要もあります。

故に、労働時間が比較的長くなり、労働と報酬のバランスが確保できにくいことが、離職する美容師が多い理由としてあげられるでしょう。

美容師の採用にはどの媒体が有効?

美容師の採用にはどの媒体が有効?

ここまで、美容師が離職する理由や背景などをご説明してきましたが、人手不足を解消するためには、効果的に採用活動を進めたいものです。

そこで、美容師の採用においてはどの媒体が有効なのかをご紹介します。

美容系に特化した求人サイト

まずは、美容師・美容室専門の求人サイトから求人を行うことが有効です。特に、即戦力となる美容師の経験者(有資格者)の求人に向いています。

また、美容師・美容室専門の求人サイトの中では、有資格者ではない美容学生向けの求人サイトもあるため、それらを利用して、美容師の卵を育てるといった手法も可能です。

ただし、一般的な求人サイトに比べて美容系に特化した求人サイトの掲載費用は高くなることがある点はデメリットの一つです。費用がかかる割に採用の成果が出ない場合は、美容系に特化した求人サイトだけでなく、一般的な求人サイトや、以下で述べるSNSやハローワークなど、複数のチャネルを活用する必要があるでしょう。

自社サイト、SNS

次に有効なのは、自社のサイトに求人を掲載するパターンです。

この手段のメリットとしては、掲載期間は自社で調整できるほか、広告手法も自社内のサイトで自由に設定できる点です。

例えば、サイト内の1ページで求人を掲載するよりも、InstagramやTwitter、TikTokなどの拡散性が高いSNSを通して求人広告を行うことで、転職を考えている美容師や、これから美容師になろうと思っている美容学生にも情報が行き届く可能性が高くなります。

また、これらのSNSは、美容室自体の認知度が高くなくても(フォロワー数が多くなくても)、広告自体の内容が競合と差別化されており、さらに興味を引くコンテンツであれば、多くの非フォロワーにも目にしてもらえる特性があります。

ただし、デメリットもあり、それは、競合他社より優位な発信内容でないと求人広告を目にしてももらえないという点です。

もしも、一つでも投稿を目にしてもらえた場合には、それをきっかけに他の投稿も見てもらえる可能性があるため、単なる求人情報の羅列ではなく、サロンの雰囲気や従業員の様子、店のコンセプトなどを伝えられるコンテンツにしておくことが重要です。

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)で美容師の求人を行うことも効果的な手法です。

ハローワークでは、求人を出す側の企業は、求人の際に会社名や従業員数、給与、労働時間などを明記しています。これらは公共性を帯びた情報なので、信頼性のある求人情報は、企業の良いイメージを構築し、優秀な人材の獲得にも寄与するでしょう。

また、求人の際に、雇用における助成金(トライアル助成金、中途採用等支援助成金など)があり、雇用リスクを軽減することができることも美容室側のメリットと言えるでしょう。

反対にデメリットとしては、求人の期間が定められている点と求人のフォーマットがすべて同一であるため、他社と差別化しにくい点があげられます。

美容師を採用する際に重要なポイント

美容師を採用する際に重要なポイント

次に、美容師を採用する際の重要なポイントについてお伝えします。

労働環境の改善

美容師を採用するにあたって、まずは、ハード面としての環境整備をする必要があります。

具体的には、店舗の意匠改修や設備改修が考えられます。店がオシャレでデザイン性に優れ、快適に働くことができる環境であれば、「ここで働きたい」と思ってもらえる可能性が高くなります。

そして、ソフト面としての環境整備は、出退勤管理システムや美容資材を管理するPOSシステムの導入など、IoTを使って美容師が働きやすくなる仕組みを構築したり、福利厚生の見直しをしたりすることにより、安心して働くことができると感じてもらえる環境づくりが大切です。

給与の見直し

美容師の給与は、労働時間の割には薄給であるイメージがあるため、特に若年層の美容師や美容師の卵は給与が比較的良いサロンを優先的に選ぶ傾向があります。

そのような若年層を他店にとられまいと、採用の際に、信頼関係が築けていない状態で潤沢な報酬を与えることを約束するのは無理なことです。

しかし、一定水準+歩合+各種手当(SNS発信、動画作成など)により努力次第で報酬UPとなる給与体系にすることで、モチベーションの向上につながります。

また、技術力UPのための研修開催や書籍購入のための費用補助など、美容師自身のキャリア形成やスキルアップにつながるサポートができると、サロンへの所属を検討する美容師が、将来を見据えて働くことのイメージが湧きやすいと言えます。

魅力的な採用ページ

美容師の採用ページについてですが、淡々と雇用条件を羅列するものはNGです。条件はもちろん大切ですが、応募する側が気になるのは、実際の店の様子、スタッフの面々といった職場の雰囲気やスタッフとの相性です。

そのため、実際の店内の様子やスタッフの写真、仕事に対する真摯な姿勢やスタッフ同士の協力関係がわかる動画などを掲載しながら店舗の日常を記しておくと、応募者に対して親しみやすさを伝えることができます。

応募者側は、さまざまな情報を把握した上でエントリーしてくるため、採用率も高くなると考えられます。

このように、魅力的な採用ページは、優秀な美容師の応募を引き寄せるだけでなく、チームの一体感を高める助けにもなります。

SNSで採用情報を発信

InstagramやTwitter、TikTokなどのSNSは、美容室にとって非常に重要な営業ツールの一つです。美容師の採用においても、SNSを積極的に活用することで、より多くの優秀な応募者を獲得することが期待できます。

なぜなら、SNSでは、ターゲット層に対して効果的な情報発信ができるからです。例えば、若い世代の美容師をターゲットにした採用情報をInstagramやTikTokで発信することで、より適切な応募者にアプローチできます。

また、SNSは、ユーザーとの相互作用が盛んなプラットフォームです。採用情報を発信することで、応募者からのコメントや質問に迅速に対応することができ、エンゲージメントを促進することができるでしょう。

フリーランス美容師との契約を採用するのも有効

フリーランス美容師との契約を採用するのも有効

特定の美容室に所属していない個人事業主であるフリーランス美容師と雇用契約を交わすことも、人手不足解消には有効です。

フリーランス美容師は、自由に働ける場所が欲しく、雇用するサロン側は人手不足を解消したいといった、相互の希望があります。

そのような中、フリーランス美容師は自身のスケジュールに合わせて働くことができるため、必要な時に必要な人員を配置することができます。これにより、人手不足の緩和やシフトの調整がスムーズに行えるようになるでしょう。

また、フリーランス美容師は自身の専門的なスキルを活かして仕事をしていることが多いこともあり、高い技術力や経験を持っています。そのため、フリーランス美容師との雇用契約によって、高品質な施術やサービス提供が期待できます。

雇用条件や内容は、契約する美容師ごとに異なりますが、ある程度スキルを持ったスタイリストが店で働くと、店の稼働率や顧客数のUPが短期的に期待できます。

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クリエイティブブレーン

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