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美容室の開業に必要なものリスト!必要な手続きから準備するものまで

2023年9月20日
  • コラム

美容室の開業に必要なものは、店舗改修や美容資材の手配、人材確保や店のコンセプトメイキングなど多岐にわたり、費用も多くかかります。

そのため、美容室を開業するにあたって必要なものが何なのか、漏れがないように開業のステップに沿って把握しておかなければなりません。

そこで、今回は美容室を開業するために必要なものについて、手続きや開業の流れとともにご説明します。

美容室開業を決意!まず必要なもの

美容室開業を決意!まず必要なもの

まずは、美容室を開業するにあたって必要な法的な資格や準備についてご説明します。

美容師免許・管理美容師講習の受講

美容室開業を決意したら、まず開業に必要な資格を確認しましょう。美容室の開業において必要な資格は「美容師免許」です。

この美容師免許は国家資格であり、取得するためには美容師要請施設(厚生労働省指定)で学科を学んだ後、学科試験+実技試験に合格し、一定の知識と技術を修める必要があります。

美容室開業のポイントとして、自分以外の美容師を雇用し、店舗を運営していく場合には「管理美容師」の講習を受け修了認定を得る必要があります(美容師法第12条の3)。

そのため、当初は1人での開業でも、将来的には雇用の可能性がある場合は、所定の条件※を満たし、各都道府県で実施されている管理美容師講習を受講することをオススメします。

※理容師又は美容師の名簿に登録し、免許を受けた後、受講資格基準日までに3年以上利用または美容の業務に従事した方

コンセプト立案

晴れて美容室を開業する資格を得たら、次は店のコンセプトづくりを行います。「どんな店にしたいか」「誰にどんなサービスを提供したいか」を明確にしていきます。

コンセプトが明確であれば、お客様にも店の強みが伝わりやすく、訴求力が高まります。また、従業員においても、コンセプトを軸にしたブレがないサービスが提供できるため、美容室の開業において必要不可欠な事柄です。

尚、コンセプトの立案は、店舗を計画する場所の特性(立地、客層、競合他社など)の分析を行い、他社と差別化が図れ、顧客ニーズに合致することが必要です。

事業計画書

事業計画書は、美容室事業の具体的な将来性をシミュレーションしたもので、一定の期間での収支計画や経営戦略などを示すものです。

この事業計画書は後述する銀行や国金などへの融資の際、事業の将来性を審査する資料に成り得るため、具体的に、正確に、簡潔に、根拠を持って作成する必要があります。

これは、美容室経営に限った話ではありませんが、事業計画書を作成する場合は事業の強みが必要となります。店のコンセプトやターゲット顧客層、サービス内容が明確で独自性があればあるほど良い事業計画書が作成できるでしょう。

美容室の開業に必要なもの:手続き

美容室の開業に必要なもの:手続き

次に、美容室開業において必要な手続き関係についてご説明します。

開業届

美容室の開業時には「開業届」を店舗の管轄税務署に提出する必要があります。法人ではなく個人事業主である場合は、併せて「青色申告承認申請書」も提出します。

この「開業届」は開業してから1ヵ月以内の提出が必要ですが、開業時にはバタバタしてしまい平日に時間が取れない可能性があるため、早めに所轄税務署に相談して、e-Taxのログイン手続きなどを行い、納税関係の準備を綿密にしておくと良いでしょう。

人材確保のための求人手続き(雇用する場合)

経営していく美容室で人を雇う場合、公的機関(ハローワーク)や民間求人サイトなどに人材募集の手続きを行う必要があります。

人材を確保するためには、一定期間募集をかける必要があり、さらに書類審査や面接などの選考プロセスは時間がかかるため、人を雇う予定がある場合は早く動いておく必要があります。

また、人材雇用においては補助金や助成金も国や地方自治体などから支給されるため、早めの調査と申請が必要です。

社会保険の手続き(雇用する場合)

従業員を雇用する場合は、社会保険や労働保険の手続きが必要です。

手続先は、

  • 年金事務所→健康保険・厚生年金の加入
  • ハローワーク→雇用保険の加入
  • 労働基準監督署→労災保険の加入

であり、加入保険の内容により扱う部署が変わるため注意が必要です。人を雇用する予定がある場合は、開業前に上記機関に相談に行き、事前に必要書類の入手、記入を行っておくと、開業後に諸保険の加入ミスがなくなります。

美容室の開業に必要なもの:資金

美容室の開業に必要なもの:資金

次に、店舗改修や美容機器確保に必要な資金についてご説明します。特に美容室は、専用の機械や部材を必要とするため、多くの準備金が必要となります。

物件取得費用

この費用は、物件の立地条件・建物の築年数・EVの有無などによって変わってくるので、以下に、必要な費用の目安を示します。

家賃10万円と想定すると
敷金:家賃1〜12か月分→10万円~120万円
礼金:家賃1〜2か月→10~20万円
家賃先払い分:家賃1か月分→10万円
仲介手数料:家賃1か月分→10万円
火災保険など:10万円

などの費用が必要です。一般的に、賃貸するテナント費用の10倍程度の初期費用が必要だと言われています。

美容室の開業において、他にもたくさん費用はかかってくるため、できる限り初期費用は抑えたいもの。敷金・礼金などの減額について契約時に不動産側と交渉するのも一つの方法です。

内装工事費用

次に、内装工事費用についてです。こちらは、全体費用の40〜50%を占めてくることになり費用がかさみます。

一般的な相場として、

  • スケルトン物件(テナントの床、壁、天井に仕上げ材がない状態): 50万〜70万円/坪程度
  • 居抜き物件(前のテナントの契約者が解体せずにそのまま残していった状態): 15万〜25万円/坪程度

上記程度の費用が発生します。そして、以下が、内装工事費用の見積例です。

【スケルトンからの内装工事の費用例】

  • 直接工事費: 50万円/坪×15坪※=750万円(※美容室の規模として15坪程度が平均規模)
  • 共通費(仮設費+現場管理費+一般管理費+法定福利費など):100万円(直接工事費の約10~15%が目安)
  • 消費税:上記合計の10%

合計金額は約900~1000万円となります。

こちらは内装の仕様や依頼する会社ごとに金額が異なるため、時間はなくても2社から3社の見積りを徴収して適正な金額の会社と契約することをおすすめします。

また、費用を抑えたい場合は、美容室の居抜き物件を探し、既存施設をできる限り有効活用すればスケルトンから工事するよりも半額以下程度で内装工事費が納まります。

美容機器・備品費用

次に、美容機器や備品についての費用で、こちらは全体費用の約10〜20%を占めます。

  • 専用シャンプー台:30〜100万円/台(メーカーや仕様によって大幅に変わる)
  • スタイリングチェア:3〜10万円
  • 鏡(内装工事に含む場合もある):1〜5万
  • その他インテリア・消耗品:20~30万円

平均すると、合計100~150万円程度(専用機材が必要な場合はこれに加算)が必要となってきます。

材料費

美容室開業の際に必要な材料などの消耗品や備品類は、全体費用の約15%を占めます。

こちらの費用は、開業時にどれだけ準備するかにもよりますが、不測の事態(資材不足など)に備えて開業から2か月分の材料の準備を行っておくことをおすすめします。

  • シャンプー、トリートメント、カラー剤などの施術材料
  • イヤーキャップやラップなどの使い捨て資材
  • クロスやタオルなどのリネン類

特に、毎日使うこちらの資材はなくなると営業ができないので、余裕を持った仕入れ量の検討が必要です。

また美容ディーラーや卸問屋との交渉も不可欠で、どのくらいの量を入れたら掛け率を落としてくれるかなどの取り決めを行い、長期的な視点で仕入契約をすることが大切です。

広告宣伝費

美容室の開業に伴い、非常に重要なのが広告宣伝費。昨今では、InstagramやTikTokなどのSNSを利用した宣伝が主流です。

自社でショート動画や画像編集ができる場合の費用は、内部の人件費程度ですが、SNS運営会社などの専門業者に外注した場合は、10~50万/月程度必要と言われています。

以下に、その他の広告媒体の費用の目安を示します。

  • HP制作:約50万円(SNS連携サイト制作が主流)
  • フライヤー(A5~B5程度の紙媒体):約10~30万円(制作費+印刷費)
  • 雑誌広告(専門誌やフリーペーパーなどの紙媒体へのページ広告):約10~80万円

運転資金

開業後の運転資金として、全体費用の10〜15%程度は予備費として現金を用意しておく必要があります。

具体的な費用としては、3~6か月間収入が少なくても家賃や水光熱費を払える金額であり

1か月の間に15万円程度固定費として支出すると仮定すれば、支出用に45〜90万円程度は現金で使えるように口座に置いておきたいところです。

また、開店当初はお客様が来ないことや、慣れない業務であることから材料費がかさむこともあるので、現金は余分に持っておくように心がけましょう。

美容室を開業される方の多くは、キャッシュフローが厳しくなることに備えて100~200万円程度の予備運転資金を確保していると言われています。

補助金や助成金の積極活用

国からの補助金や助成金を積極活用し、人件費や店舗の整備費などに充てることをおすすめします。美容室の開業にあたって使用できる補助金や助成金を以下にご紹介します。

  • トライアル助成金(一般トライアルコース)⇒主に人件費の支援
  • キャリアアップ補助金⇒主に人件費の支援
  • 両立支援等助成金⇒主に人件費や店舗の整備費の支援
  • IT導入補助金⇒主に店舗の整備や集客力を向上させるための支援
  • 小規模事業者持続化補助金⇒多角的な利用が可能

などがあります。

利用できる補助金や助成金については、経済産業省のHPや厚生労働省のHPに掲載されているほか、こちらの記事で詳しく解説しているので確認をしておきましょう。

美容室開業に必要なもの:店舗改修

美容室を開業する場合、多くの場合が既存の建物を利用することになるはずです。その際には、店内の配管や電気設備なども含めて改修が必要になることがあります。

理・美容師法に準ずる店舗整備

まずは、美容室を開業する理美容業に従事する者が遵守しなければならない法律「理・美容師法」に準じて、店舗整備を行わなければなりません。

美容室が清潔で衛生的な環境であり安全にサービスを提供するために、以下の項目を確認しましょう。

①消毒用の流し台と流水装置が設置されているか
②待合スペースと作業室が明確に分離(区画)されているか
③作業室の面積に応じた作業椅子の台数(セット椅子・シャンプー椅子なども含む)であるか

美容室が開業できるかの最終的な検査は保健所が行います。いくらデザインに優れ、衛生的でも、上記の構造でなければ許可が下りず、開業ができないおそれがあるため要注意です。なお、構造詳細は管轄の保健所にご確認ください。

コンセプトを反映させた店舗整備

法的に問題のない店舗であることが確認できれば、次に他社と差別化を図っていくための店づくりを検討します。その際には、開業当初につくった店のコンセプトを内装やロゴデザインに反映させるようにしましょう。

癒しの空間であれば、白やベージュ系の色を基調とし、木目調の内装仕上げ材を使用したり、クールでお洒落な非日常空間であれば、タイルや間接照明を使ってラグジュアリー感をUPさせたりすることがポイントです。

内装の予算は限られているため、どうしてもここは譲れないというポイントにお金を入れて、スタッフが使用する裏方部分はある程度安く仕上げるなどのメリハリをつけると施工費は納まります。

また、店のコンセプトカラーを決めておくこともおすすめします。理由としては、今後の名刺やフライヤー、SNS、店販商品などのカラーを統一しやすく、お客様への印象付けがしやすいためです。

美容室開業に必要なもの:備品

美容室開業に必要なもの:備品

大型什器

まず、美容室開業に必要な一般的な主な大型什器をご紹介します。

  • シャンプー台(自動/手動タイプ)
  • 施術用椅子類(カット椅子、セット椅子、スツール、施術者用椅子(移動式タイプ)など)
  • パーマ用加熱機械(施術に必要な場合)
  • ローラーボール(遠赤外線促進機)
  • 移動型ワゴン

などがありますが、開業する美容室のコンセプトや施術内容、価格を踏まえ、開業時に本当に必要な投資かどうかを検討する必要があります。

初期費用は全体としてできる限り抑えたいため、売上が●●万円に到達したら〇〇を購入するなどの将来的な購入目標を立てておくと良いでしょう。

ハサミ、シャンプー、カラー用品

次に、美容師が日常的に使う道具や施術する際に必要な備品をご紹介します。

<美容師が使う道具>

  • ハサミ類(個人で用意するケースが多い)
  • シザーケース(個人で用意するケースが多い)
  • コーム類
  • ブラシ、ハケ類
  • ダッカール

<施術で使用する備品>

  • シャンプーやトリートメント類
  • カラーやパーマの薬剤
  • パーマロッド、スティック類
  • 縮毛矯正アイロン類
  • ドライヤー、ヘアアイロン、コテ 
  • リネン(おしぼり、タオルなど)
  • クロス
  • 清掃用具(ほうき・ちりとり・ごみ箱)

などがあげられます。

美容師が手に取って常に使うハサミ類は、個人所有物を使うケースが多いですが、ハサミ一つもかなりの高額な備品となります。

また、シャンプーやトリートメント類は消耗品であり、定期的にコストがかかり在庫がなくなってしまうと営業ができないため、在庫管理やこまめな発注作業が必要です。

そしてlパーマ液やカラーリング剤、スタイリング剤などは、季節ごとに新商品がでてくるため常に備品の入れ替えが発生します。そのため、美容室の開業当初は必要な分だけ揃えて、市場やニーズを踏まえながら、新商品を発注していくことが大切です。

その他消耗品

次に、施術時に使用する細かい消耗品などをご紹介します。

  • ゴム手袋
  • アルミホイル
  • サランラップ
  • パーマ用ゴム
  • ビニールイヤーキャップ

などがあげられます。これらの備品は、なくなると施術に支障をきたすため、毎日の細かい在庫管理が必要です。使用量や残量などを営業日ごとにスタッフで協力して管理・記載すると良いでしょう。

インテリア、小物類

次に、美容室のインテリアや小物で必要なものやあったら良いものをご紹介します。

  • ミラー(姿見)
  • コート掛け、コートハンガー
  • 音楽を流すことができる放送設備(コンポ類)
  • 出入り口用マット(店のロゴが入っていると良い)
  • 待合室用チェア/テーブル
  • マガジンラック
  • ブランケット
  • 傘立て
  • 観葉植物

などがあります。

特に待合室においては、お客様が待ち時間の間に退屈しないよう雑誌や書籍を充実させたり、スマートフォンやタブレットの充電器を備えたりしておくと良いでしょう。

一般備品

次に、美容室の開業・運営に必要な備品をご紹介します。美容室を開業する人が準備するのか、工事業者が準備するのかがあやふやになることが多いので、開業までに誰が何を準備するのかといったことを明確にしておきましょう。

  • 電話機器(配線工事は工事業者)
  • 冷蔵庫
  • プリンター類
  • ネット関連品(モデム類)(配線工事は工事業者)
  • 照明機器(※工事業者と要相談)
  • 空調機器(※工事業者と要相談)

特に空調機器に関しては高額になります。一般的には工事費に含まれますが、リース品や中古品の採用など、工事に含まない方が初期費用を抑えられるケースがあるため、工事前に検討が必要です。

おもてなしに必要なもの

次に、お客様へのおもてなしに必要な備品類をご紹介します。顧客満足度を高めるため、お客様があったらいいなと思うようなサービスを付加することはとても大切です。

  • ウォーターサーバー、コーヒーサーバー
  • 紙コップ
  • トイレットペーパー、ティッシュペーパー
  • 雑誌類
  • Wifi環境整備
  • 貸し出し用タブレット(ネットフリックスやユーチューブが見られる)
  • キッズスペース(近年需要が多い)

近年は、このおもてなしに必要なものの部分で、美容室がそれぞれの独自性を出しています。例えばSNS映えを意識して、施術後の撮影スペースやスタイリングスペースなどを充実させるなど、美容室+αの施設づくりが行われることもあります。

販促品

次に、開業時においてターゲット顧客に認知してもらうために必要な販促品をご紹介します。

これまでSNSが美容室の広告の主流とお伝えしましたが、基本的な広告媒体(フライヤーやカードなど)は視認性などの訴求効果は高いとされ、多くの美容室で活用されています。

  • フライヤー、ポスター類(持ちやすく保管しやすいA4~A5サイズが望ましい)
  • ショップカード(オンラインショップカード)
  • ポイントカード
  • ノベルティー(記念品)

印刷物は、ネット印刷が主流です。デザイナーなどに印刷データを作成してもらっていれば、WEB上で簡単に入稿でき、部数も細かく設定できるため、非常に便利です。

しかし、デザイナーが作成したデザインや撮影した写真には著作権が発生するため、印刷物などの二次利用の際には、契約書内で有償か無償かなどの取り決めをしておくと、トラブルを回避できます。

店販品

最後に、店販品をご紹介します。店販は美容室の売上を左右する重要なサービスの一つです。

以下に具体例を示します。

  • シャンプーやトリートメントなどのヘアケア剤
  • ワックスやスプレーなどのスタイリング剤
  • 化粧品やネイルなどの美容品

特に、シャンプーやトリートメント、スタイリング剤などの店販品は、店販の中心であり提案次第ではお客様の購入率が高くなる商品でもあります。

また、店販商品は店のコンセプトが反映できてブランディングが行えるため、お客様に購入していただく訴求力が高い商品になり得ます。

そのため、店販商品は、多くの商品を置く(ラインナップを充実する)のではなく、店のコンセプトが伝わる一貫性がある商品選びをするようにしましょう。

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