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美容ディーラーとは?役割や利用するメリット・デメリットを解説

2022年8月17日
  • コラム

美容ディーラーは、美容メーカーと美容室の架け橋として、美容商品や物品の買い付け・販売を行う業者ですが、その他にもさまざまな役割を果たしています。

そこで今回は、

「美容ディーラーの仕事内容とは?」
「美容ディーラーの役割とは?」
「美容ディーラーを利用するメリットとデメリットは?」

という疑問を解決します。

美容ディーラーを利用するか悩んでいる美容室やサロンのオーナー様は、ぜひ参考にご覧ください。

美容ディーラーとは?

美容ディーラーとは、一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ここでは、美容ディーラーの仕事内容と、混同しがちな美容メーカーとの違いについてご紹介します。

美容ディーラーの仕事内容

美容ディーラーの主な仕事内容は、美容室にシャンプーやトリートメント、カラー剤、パーマ剤、美容機器などの卸売りを行うことです。また、これらの美容商材を買い付け、販売するのに伴い、新商品の紹介や研修なども実施します。

また、美容ディーラーは商品やヘアケアに関する知識だけでなく、美容室経営や店舗運営のノウハウ、美容業界での幅広い人脈も持ち合わせており、これらを活かして美容室経営のコンサルティングや講習会の実施、コンテストの主催・斡旋などを実施する会社も存在します。

近年では美容師からの転職先としても人気があり、美容業界のスペシャリストとして美容室のあらゆる悩みを解決する役割を果たしています。

美容メーカーとの違い

美容メーカーと美容ディーラーの違いですが、美容メーカーは開発と製造が主な仕事であるのに対し、美容ディーラーは流通と販売が主な仕事となっています。

  1. 美容メーカーが商品を企画・開発・製造する
  2. 美容ディーラーが美容室に流通・販売する

美容メーカー直営の美容室はこの限りではありませんが、一般的にメーカーが直接ユーザーへ商品を販売することはほとんどなく、ディーラーを介すことで商品が市場に流通するようになっています。

美容ディーラーの役割と利用するメリットとは?

美容室ディーラーの役割と利用するメリットのイメージ画像

次に、美容ディーラーの役割と、利用するメリットについてご紹介します。

美容ディーラーは、店舗運営に必要な美容商品・物品の卸売りだけでなく、情報提供や経営コンサルティング、コンテストの主催・斡旋、講習会なども行っています。

【美容ディーラーを利用するメリット】

  1. 店舗運営に必要な商品がまとめて発注できる
  2. あらゆる情報が入手できる
  3. 経営や運営の相談・サポートをしてくれる
  4. コンテストなどスキルアップのチャンスがある
  5. 講習会など知名度アップのチャンスがある

それでは詳しく見ていきましょう。

メリット①店舗運営に必要な商品がまとめて発注できる

美容ディーラーに頼むメリットは、美容室の店舗運営に必要な商品が、まとめて発注・発送できることです。

美容室では、シャンプーやトリートメント、カラー剤、パーマ剤の他にも、ドライヤーやアイロン、エクステ、フェイスガーゼ、手袋、タオルなど、購入しなければいけないものがたくさんあります。しかし、一つずつそれぞれの販売業者に依頼するのは手間もかかりますし、送料だけでも馬鹿になりません。

さらに、ただでさえ人手不足に頭を抱える美容室が多いなか、営業時間にスタッフを買い出しに行かせるのは現実的ではないでしょう。

美容ディーラーを活用すれば、商品の発注や納品を全て任せることができるため、時間やスタッフを有効的に利用することができます。

メリット②あらゆる情報が入手できる

近年ではインターネットやSNSの普及により、わざわざ美容ディーラーを頼らなくても情報が簡単に取得できるようになりましたが、昔は美容ディーラーが情報屋としての役割を果たしていました。

しかしながら、新商品や美容業界のトレンドなどはスマートフォンやパソコンですぐ手に入る一方で、一般公開されていない情報や近隣の美容室情報などは、普段から多数の美容室と密に接している美容ディーラーにしか得ることができない情報ですし、美容業界内のコネクションがないと得られない情報があることも事実です。

美容ディーラーには、このような「美容室・美容業界の情報屋」として活用するメリットもあるのです。

メリット③経営や運営の相談・サポートをしてくれる

美容商材の卸売りで培ったノウハウや人脈を活かして、美容室経営や店舗運営の相談・サポートなどのコンサルティング業務を実施する美容ディーラーが増えてきています。数多くの美容室に関わっているディーラーからサポートを受けられるのは、メリットだと言えるでしょう。

また、美容室経営のコンサルティングや財務・労務相談、求人募集の支援だけでなく、メニュー作りやコンセプトの立案、店販の活用方法、チラシや名刺の作成、クーポンサイトの活用方法といった業務まで、幅広いサポートが受けられる美容ディーラーもあります。

弊社クリエイティブブレーンでも、上記の経営・運営サポートに加えて、美容室経営者・幹部交流会を定期的に開催しており、「意見交換ができる」「横の繋がりが増えた」とご好評いただいています。

メリット④コンテストなどスキルアップのチャンスがある

美容ディーラーは、美容師コンテストを主催したり、他団体が主催するコンテストの参加を斡旋することもあります。

美容師コンテストに参加するメリットは、

  • スキルアップできる
  • 実績が積める
  • 美容室業界の繋がりが広がる

といった点があげられるでしょう。

美容師コンテストは、参加する各美容室からスキルに自信がある美容師が集結する上、大勢の美容室関係者からの視線が集まる中でカットやスタイリングを実施するため、コンテストに向けて、日々の業務の中でも高い緊張感とモチベーションを保つことに繋がります。

また、美容室の集客においても「○○コンテスト優秀賞」といったわかりやすい実績があると武器になりますし、将来独立を目標にしている美容師にとってもメリットが多いものです。

さらに、美容師コンテストに参加すると、他の美容室との繋がりが持てるだけでなく、メイクアップアーティストやファッションスタイリスト、モデル、フォトグラファーなど、美容業界で幅広い人脈を作ることにも繋がります。

メリット⑤講習会など知名度アップのチャンスがある

美容ディーラーは、講習会やセミナーなどの情報も提供します。

【講習会の一例】

  • 経営セミナー(集客方法やコストカットなど)
  • 技術セミナー(カットやスタイリングなど)
  • 接客セミナー(コミュニケーションスキルや販売促進方法など)

講習会やセミナーに参加するメリットですが、経営者にとっては、情報交換や経営課題の見直しに役立てることができますし、スタッフにとっては、トレンドや技術の習得、接客改善に役立てることができます。

そのうえ、講師として登壇するようになると、美容室や経営者・スタッフ個人の知名度がアップし、メディアやSNSでの反響も期待できるでしょう。

美容ディーラーのデメリットと上手に活用する方法

美容室ディーラーのデメリットと上手に活用する方法のイメージ画像

次に、美容ディーラーを利用するデメリットと、上手に活用する方法についてご紹介します。

美容ディーラーを利用しようか迷う要因として、

  • 自分達で発注するよりも費用がかかりそう……
  • 訪問タイミングが合わなさそう……
  • 信頼できるか不安……

といった悩みをよく耳にします。

これらの悩みは、美容ディーラーを利用する上で確かにデメリットに感じますが、他方で、デメリットだと感じる部分をメリットに変え、上手く活用されている美容室も多く存在します。

それでは、詳しく見ていきましょう。

デメリット①メーカー直販より費用がかかる

美容ディーラーを利用した時のデメリットとして、商品に仲介料が上乗せされるのでコストがかかるという点があげられます。正直なところ、店舗で直接仕入れした方が費用面でのコストパフォーマンスは高いでしょう。例えば、野菜は八百屋、肉は肉屋で買った方が安いものです。

しかし、多少お値段が高くても、いろんなお店をまわらず一度で買い物を済ますことができるスーパーや、24時間いつでも営業しているコンビニを利用する人が多いのは、多少高くても手間や労力がカットできるというメリットがあるからです。

美容ディーラーも同じで、一括で頼んだ方がコストパフォーマンスが高いという見方もできるでしょう。

デメリット②訪問タイミングが合わない

美容ディーラーを利用するデメリットの2つ目に、ディーラーと約束した時間に限って施術予約が入ったり、お客様からの電話が鳴り止まなかったりと、訪問タイミングが合わないといったことがあげられます。

こればかりは時の運もありますので、その都度柔軟に対応する他ないのですが、例えばオーナー様が事務所に出勤する日にアポイントを入れたり、Google MeetやZoomなどのオンライン会議システムを取り入れるなどして、対策を打つことができます。

デメリット③信頼できるディーラーに出会うのが難しい

美容ディーラーには「情報屋」としてのメリットがありますが、インターネットやSNSで得られる情報と似たり寄ったりになることもあり、「あえてディーラーを利用する必要がなかった」と思われる方もいます。

確かに、人脈の構築やリサーチに長けておられるオーナー様にとっては、物足りない・意味がないと感じる場合もあるでしょう。

また、経営コンサルタントは別で依頼しているという美容室にとっても、メリットが少ないかもしれません。

ですが、利益よりも店舗との関係構築に重きを置くような、熱量の高い美容ディーラーと出会えると「美容ディーラーを活用して良かった」と思えるはずです。

逆に言えば、いくら実績やサービス内容が充実していても、担当者との関係性が悪ければ信頼できるパートナーとは言い難いもの​​。そのため美容ディーラーを選ぶ際は、資料請求だけで判断せず、直接会ってお話されることをお勧めします。

美容ディーラーを活用して売上をアップしよう!

美容ディーラーの仕事内容や、ディーラーを活用するメリット・デメリットについてご紹介しました。

全国的に美容室の数は年々増加傾向にあり、2016年時点の243,360店舗から、2020年には257,890店舗と14,530店舗も増加しました(参考「令和2年度_衛生行政報告例_概況|厚生労働省」)。この数字は、なんとコンビニの約4.5倍にのぼる数となっています。

美容室業界は独立の多い業界ですので、美容師数の増加に比例して美容室が増えていくのは自然なことでしょう。

しかしその一方で、美容業を含む生活関連サービス業の廃業率は11.8%と平均的な数字となっており、母数が多いことを考慮すると廃業している数も少なくはないと判断できます(参考「産業中分類別新設存続廃業事業所数集計|内閣府」 )。

こういった背景から、競合が多い美容室業界で生き残りをはかるには、集客や技術力の向上に注力する必要があると言えます。そのため、美容商材や物品の発注・納品や情報のリサーチ、講習会の開催などは美容ディーラーに任せて、パフォーマンスの最大化を目指していきましょう。

美容サロンとスタッフを元気にするパートナーディーラー クリエイティブブレーン

クリエイティブブレーン

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